2012年 12月 05日
冬場の水温について
先日お客さんと話していてちょっと勘違いされている事が有るみたいなので記事にしておきます。

お客さんは「冬場はオーバーヒートの危険が無いので夏まで水温計が無くても大丈夫ですよね。
だからその分の予算で他のパーツを買います」と言ってました。

確かに夏場は気温が高く、水温が上がるとオーバーヒートに繋がります。
でも、エンジンの水温管理で一番需要なのは適正なクリアランス状態で走る事なんです。
これはアルミのピストンと鉄のシリンダーの温度による体積変化が異なるために、適正水温範囲内で走らないとエンジンに負担が掛かるからです(アルミは温度変化が大きく冷えると縮みます。鉄はアルミほど変化しない※YOHNSさんアドバイス)
冬場は特に温度差が出る為に注意が必要です。
僕は夏場のオーバーヒートよりも重要視してますよ。

練習走行を見ていると、まともに暖機運転もしないで全開で走り出すライダーが結構居ますね。
するとクリアランスが広い状態で高回転まで回す為にシリンダー、ピストンにかなり負担が掛かります。
それでもNSR/NS50系はエンジンが丈夫なので焼きつきまではなかなか行きませんが、各パーツの寿命をかなり短くしてしまうのは確実です。
エンジンが遅くなるのも早くなるって事ですね。

せめて水温は50度以上に上げてから走りはじめましょう。
NSRminiラジエターだと真冬は半分以上ガムテープで塞ぐ必要が出ますよ。

by alphin-r | 2012-12-05 11:37


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