TZR250R(3XV) SP250仕様・・・回想？

最近DOGFIGHTのチャンバーを扱い始めたからか、お客様から2ｓｔ250ccについての質問や話題が出てくる様になったので記事にしてみます。

今回はTZR250Rと時代背景について書いてみます。
自分の乗っていたNSR250R（MC21)のSP仕様は前から何度か話題にしていますが、TZR250R（3XV)の事はブログにもホームページ上でもあまり載せていないですね。
これはこの時期の写真が少ないからなんです。
サイクルサウンズでも地方選手権の写真があまり載らなくなった時期なんですよね（＾＾；

自分がTZRに乗ったのは1998年、1999年の２年間です。
その前の1993年～1997年はNSRに乗っていました。
SP250ccクラスでTZR優勢になってもNSRにこだわっていた自分が、マシンチェンジをするきっかけになったのが、ロードレースのガソリン規制です。
それまで使えていたAVガス（有鉛ガソリン）が使用禁止になったんですね。
MFJの見解としては環境問題、ローコスト化って事でしたが・・・ライダー達が部品壊しまくって本末転倒だったと思うけど。

規制されるまでトラブルが全然無かったNSRでさえもエンジンが壊れることが多発し始めて現場では大混乱。
メーカーもまともにハイオク対策が出来てない状態でのレースはそれはもう大変で、何度シリンダー、ピストンを駄目にした事か・・・プライベーターの僕にはメーカーの対策部品なんて入ってきませんからね。
この年をきっかけに多くのライダーがレースから身を引いたのも事実です。
壊れないように、ある程度のキャブセッティングで妥協するしか無く、さらにTZRや新型ガンマとのマシン差は広がりかなり悔しい思いをしてました。
それでも意地で'97年はNSRでエビスのシリーズチャンピオンは取りましたが。

'98年になり、満を持してTZRにスイッチしたのですが、やっぱりストレートは速かったですね。
NSRのAV仕様よりも速かったです。（AVのTZRはそれはもうインチキなぐらい速すぎたけど）
殆どのサーキットでNSRのときよりタイムが上がりましたし、トップ争いも常に出来るようになりました。

ただ、ハイオクガソリンで壊れるのはNSR以上で走行毎にヘッドを開けてましたね。
（整備が全然楽だったのが救いだったけど）
とにかく少しでもキャブを絞るとデトネーション（異常燃焼でピストンヘッド等が溶ける）が出てピストン交換する羽目に（T－T）
しかもデトネーションが出る寸前が一番パワーが出るというこの辛さ。
溶ける寸前までセットを詰めるんで、お金は掛かりましたね～。
こんなのもう無理！
で、99年終了時に基本燃え尽きて現役引退となったわけです（もっとも他にも個人的理由は有ったが）

2000年～2002年まではもてぎ７時間耐久レースやエビス耐久レース等のみに参戦。
自分が速く走るというよりもチームルック代表としてチームとして成績を出すことに重きを置いてました。
だから転ばないように無理しないように、ある意味手を抜いて走ってたかも（爆）
マシンはYZF-R6とYZF-R1でしたが４stはどうも苦手でしたしね（＾＾；
やっぱり２st最高～。

脱線しましたがTZRに乗っている写真を数少ない中からピックアップしてみました。

’98年エビス選手権SP250ccクラス決勝
永遠のライバル（というより目標）小町ちゃんとの争い。
やはり彼は速かった。
でもこのレースで２位に入り２年連続SP250シリーズチャンピオン獲得。
３位NSR250はしのちゃん、４位はなんとMIDLINE社長！こんなところに～（笑）
※雑誌サイクルサウンズのカラーページから
今でもこの３人と付き合いが有るってのが凄いですね（^ー^


'99年関東選手権　もてぎSP250cc決勝
DOGFIGHTレーシングの金栄得選手とのトップ争い。
奥のヘアピンですね。暫くトップを死守していたのですが、ご覧の通りアウトにはらんでしまい、この後のストレートで抜かれたような・・・結果２位（T－T）
※写真は金ちゃんからパネルにしてプレゼントして貰った物。

この年は関東選手権年間ランキング３位でした。

あ・・・なんか思い出話になってしまった。
この時期を語ると話が尽きないんです。
今日はこの辺で、仕事しなきゃ（＾＾；

さて、明日はトミンBコース走り放題DAY
ベスト更新目指して頑張ります！