リブラプロさんに出していたBARK-SP M9チャンバーのOHクリーニングが出来上がってきました。
今までは3年程でチャンバーを買い替えていましたが、最近50ccに乗る回数が減っているのでこのチャンバーは5年ぐらい使っています。
しかし以前に比べてパワーが出て無い感じがしたのと(エンジンはM15に替えると調子が良い状態)エンジン始動時の白煙が多いのも気になっていました。
リブラプロさんにチャンバーボディーを開いて貰ったら、膨張室内部後端に細工されている筒状の壁に多数空いている穴が半固体状の物で一部小さくなっていたとの事。
どうやら以前チャンバーのテストを繰り替えした時にエキゾーストパイプ内側のOリングを再使用して使っていたので、毎回耐熱液体ガスケットを多めに塗っていたのですが、その時に余分にはみ出した液体ガスケットがチャンバー内部に徐々に蓄積されていったみたいです。
排気漏れを嫌ってやった事ですが、塗り過ぎは良くなかったという例です・・・
バーナーで焼いてもらい、内部は綺麗になりました。
この様な例も有りますが、2stのチャンバーは使っているうちに自然にカーボン等が溜まっていく物です。
軽度な場合はカーボン落としで取れる場合も有りますが、内部に仕掛けが有るチャンバーの場合は十分には取り切れないみたいですね。
昔のチャンバーは内部に仕掛けが無い筒状だったので掃除がしやすかったですが、リブラプロだけでなく最近の50ccのチャンバーは内部に仕掛けがしてあるものが多いです。
(テールパイプからUSBスコープを入れてみると仕掛けの構造がわかります。興味のある方は見てみてください)
チャンバーが本来の性能を取り戻すには、膨張室を一度切っての掃除が必要になります。
ただオーバーホールに掛ける費用と時間はそれなりに掛かるので、本気でレースに出る方はある程度使ったらチャンバーを売って、定期的に買い替えを行うのが良いと思います。
新しいチャンバーと、古いチャンバーではドライバー等で叩くと音が違うのですが(新しい方が甲高く、古い物は低い)この音も性能的に大事な事らしいですよ。
買い替えかOHするかの目安になりますね。