お世話になっているお客さんから「NSRminiが高回転で不調なので一度預かって見て欲しい」とのご希望が有り、昨日、今日と腰上オーバーホールと各部チェックしてました。
一度近所のバイク屋さんで見て貰ったみたいですが、直らなかったらしいです。
そのバイク屋さんはキャブの掃除だけしかしなかったみたいですが・・・
話を聞いてみると一度エンジンを開けてチェックした方が良さそう。
バラシて見ると幸いにもエンジン本体に異常は無いみたいです。
ただ、やたらシリンダーヘッドにカーボンが多くついており、あちこちガソリンまみれになってたのは不調のままエンジンをかけ続けたからかな?
シリンダーはまだ新車のごとく綺麗です。
それもその筈、新車時から一度も開けた事が無いみたいで、ベースガスケットが固着しており、シリンダーを外すのにかなりの時間が掛かりました(^-^;
当然ピストン類も無交換だったので、分解ついでに新品を入れます。
エンジンOHが終ってとりあえずエンジンを掛けてみますが、やはり8000rpm以上でボコつく症状が出ます。
電気系を一つづつ交換してエンジンを掛けてみる作業の繰り返し。
すべての部品を交換してみても症状が変わらないので、装着されていたパーツには不具合は無い様です。
ハーネス各部結線箇所、アース箇所などを調整。
ガソリンもハイオクを使用で某社のオイルを使っていたという事で念の為にレギュラー混合ガスのアルフィン号NSRminiのタンクに交換してエンジン始動。
すると不調症状が無くなりました。
念のため、またお客さんのハイオク混合ガス入りタンクに付け替えてエンジンを掛けたら今度は普通に回りました。
不調の原因は結線不良だったか、ガソリンですね。
最近のハイオクガソリンは燃えずらいので、エンジンが暖まっていて高回転で回している状態では症状が出ないのですが、暖機運転から使っているとプラグをかぶらせてしまう事が多いみたいです(ただしブランド、給油地でも差が有るみたいです)
以前にもいろいろ書いていますが、NSR50乗りの方はなるべくレギュラーガソリンを使った方が良いですよ。
※今回は普段からのお客様のご希望だったので作業を受けましたが、基本当店はバイク屋ではないので普段このような修理は行いません。