先日の茂原3時間耐久中に壊れたエンジンですが、参考の為に記事にしておきます。
※多くのチューニングショップではエンジン破損の件は逆宣伝になるのでまず口外しませんが、当店はパーツ屋なのでライダーの参考になればと思い書きます。でも外野がうるさい場合は記事は消します。
症状としては高回転でプラグがかぶります、新しいプラグを入れても数分で失火症状が出ました。
電気の不調だと考え、事前走行でいろいろ変えてみてレース本番を迎えました。
朝のフリー走行では普通に走っていたし、大丈夫だろうと思っていたんですけどね、、、。
(でも若干の疑いは有ったのでスペアエンジンは持って行ってたのですが)
しかし耐久レース本番中に回転不調になり、一度目のピットインでプラグをチェックした所、電極先端が曲がってました。
先の記事にも書きましたがプラグの突き出し量が多いか、コンロッドの縦振れが大きくなったかどちらかが原因の場合が多いです。
プラグ突き出し量は管理していたので、コンロッドの方に問題が有ると想像できました。
とりあえずこのレースだけ持てば良いと、プラグの突き出し量を減らして走り切ろうと思ったのですが2走行目は初めから絶不調で止まりそう。
自分のマシンは諦めてすぐにピットイン、ケンタのマシンを奪い取って走った訳です(^-^;
レース後にシリンダーを開けてみたらピストンがこんな感じです。
ヘッドも
この跡はクランクコンロッド大端ベアリングが破損すると出来る傷です。
見た感じではわかりずらいですが、コンロッドが前後左右にガタガタです。
エンジン腰下はオーバーホールしたので大丈夫だと思っていたんですけどね。
考えられる原因ですが、以前ピストン交換時に社外ピストンピンが段付き摩耗を起こしてしまい抜けなかった事が有りました。
この時ピンを抜くのにクランクシャフトに負担を掛けてしまい、サイドベアリング、コンロッド、大端ベアリングが少し変形したのでしょう。
この後にエンジンの調子が悪くなり腰下オーバーホールを頼んだのですが、その時に大端ベアリングの交換を頼まなかったのがミスでした。
現在3号エンジンは再オーバーホールとコンロッド交換中です。