相変わらずNSR/NSの電気系不調の話が多いです。
その多くはエンジンは掛かるけど、8000rpmから上の高回転で失火するパターンです。
多くはプラグを変えると暫くは調子良いのですが、だんだんプラグがかぶり調子が悪くなってきます。
燃え辛い最近のガソリン品質も有ると思いますが、電装系の劣化が原因の場合も多いです。
回転不調の場合はまずプラグ、次にCDIやIGコイルを疑いますが、結果点火コイルが不調だった例がかなり増えています(壊れて無い程度の劣化)
最終型NSRminiは2008年で16年前だからまだしも、1988年代のNSRだと30年以上物!そりゃコイル銅線も劣化します。
特に排気量が小さく、発電量も少ないNSR/NS系のアナログ電装は劣化すると高回転域での点火への影響が大きいみたいです。
近年の燃えずらいハイオクガソリンだと余計に症状が出やすいですね。
NSR50/80にはレギュラーガソリンで充分です。
当店の場合、レース車両でNSR/NSのアナログ点火系不調で古い電装を使用している時は電装系全交換を奨めています。
プラグ→BR9EGやB9EG
IGコイル+プラグコードキャップセット→CFPOSH レーシングIGコイル+プラグコードキャップ付き AN03
CDI+SPハーネスキット→アルフィンセットのAN01やAN05等
点火コイル→CFPOSH 補修用点火コイル品番220861
でほぼ全てです。
全部変えて調子が戻らない場合は、原因は他に有ります。
直った場合はどこかが悪いので一つ一つパーツ交換でチェックしておくのが良いですね。
壊れたパーツ以外はスペアパーツとして取っておきましょう。
またCFPOSH補修用点火コイル取付時にパルス側(青黄線)はハンダを溶かしてノーマルの線を取った後に、新しい線のハンダ付けが必要です。
ハンダごてを持っていない場合は下記対処法が有ります。
1,3本の線を纏めているビニールテープを取って、青黄線のみ純正を再使用する
2,ノーマルの青黄線を途中で切断、CFPOSH付属の青黄線を直結するかギボシで接続。
(青黄線は点火タイミングの信号検出様なので出力にはほぼ影響はありません)